例のジェイコム株20億円トレーダーの記事が『週刊ポスト』にも掲載されていたので買ってみた。こちらも『AERA』の記事同様、とても面白かった。350円払う価値はありますので、みんなも買って読もう!
「株投資で特別なことは何もしていません。日経新聞はパラパラと目を通す程度で、とらなくてもいいと思っているほどだし、投資関係の雑誌もまったく読みません。『会社四季報』の情報やニュースをインターネットで見るくらいですね」
ははははははっ。僕と同じじゃないの。
ITバブル後の株価低迷期のしのぎ方も、なんか似てる気はするなあ。
「当時は、兼松、日商岩井、住友重機械工業、井関農機など、25日移動平均線との乖離率が60〜70%もある株が多くありました。それらのような下がりすぎた株を買って、一時的に反発したところで利益確定していったのです」
そうそうそうそう。これは僕もやってた!
っていうか、今も時々やってるね。25日移動平均線との乖離が数十%などという異常な世界はもう終わってしまったけれど、この方法は今でも有効。「それらのような下がりすぎた株」の判断をどうやって行うのかという問題はあるけど、一応の目安は25日移動平均線との乖離が15〜25%で、5日移動平均線との乖離率がある程度大きくなったら、買って良いはず。(株価と5日移動平均線がほとんどくっついている「だらだらした下げ」の時は、絶対に買ってはいけない。)今のような相場全体の基調が恐ろしく強い時には、25日移動平均線との乖離率は15%くらいで、挑んで大丈夫だと思う。
最近のトレードだと、12月28日の記事の『12月最終週のトレード』で書いたトスコでのトレードが、完全にこのパターン。
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逆張りで6762TDKと3304トスコを狙ってみた。TDKは予定通り買えたけど、トスコは25日移動平均線ともう少し大きな乖離が生じるのを待っていたのであんまり買えないうちに反騰を始めてしまった。一応、15%程度、25日移動平均線と乖離したらやや大きく買おうと思っていたんだけれどね。500円越えは売ります。長く持つ銘柄ではない。手のひらの上で溶けていく氷みたいなものだね。
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ブログでは書かなかったけど、11月末にも同じやり方で少し取った。
3304トスコのチャートを見て欲しい。おそらく、もう1度か2度は同じ手法で取れるチャンスがあると思う。
デイトレード、そしてHANABI氏について
僕もデイトレードを行うことはある。
寄りつきの状況を見て、急に出来高を増やしつつ動き始めた銘柄に瞬間の判断で飛び乗った時は、頭を冷やす意味で、大引けでいったんクローズすることが多いし、小刻みなリズムで、9円上がり、5円下がり、さらに12円上がりと、じりじりと下値を切り上げていく銘柄に対して、2度3度と回転させることはある。
倒産銘柄が、ストップ安を続けた後の下げ止まったところで飛び乗り、少し戻したところで素早く利食うというトレードの場合は、ほとんど数分、場合によると秒単位の勝負になる。
そもそも、急騰する仕手株でオーバーナイトとすることは滅多にない。一夜にして相場環境が激変してしまうことが十分ありうることだし、どちらかのポジションを持ったまま夜を越すこと、その後、冷静な判断が出来なくなくなるので危険だからだ。
しかし最近話題になっているデイトレーダーって、ちょっとやり方が違うんだよね。
どうも、チャートすら見ることなく、板だけを頼りに数十万株ぶっこんで一瞬の判断で数円単位で利益を抜いていくということらしい。バブルの頃にディーラー達が、鉄鋼や造船などの大型株でやっていたディーリング相場を、個人投資家達が新興市場でやってるってことなのかなと思いつつも、そんなにうまくいくものなのかなと半信半疑だった。ただ、20代の若いトレーダーだったら、一瞬で判断をする運動神経がありそうだし、そうした大胆なトレードが出来るのかもしれないな、とも。
でも、どうなんだろう。例えば、先月、急騰と急落を繰り返した、巴、ニチモウ、三井松島、住友石炭などが、そうしたデイトレーダー達のデイトレ銘柄として上げられることが多いが、ああいった銘柄だったら、数十万株を入れて数分で1円2円抜くことを狙うより、数万株を数日かけて100円200円を取ろうとした方が、ずっと効率的だったと思う。僕自身は、そんなトレードを狙ったけどね。
僕は見ていないのだけれど、「ガイアの夜明け」というテレビ番組でそうしたデイトレの場面を披露したHANABIという人が、ネットで話題になっている。livedoorのblogで、日記を公開しているので、ずっと読ませてもらっていた。
しかし、今ひとつ、何をやっているのか分からない。本当にこんな方法で儲かるのかと狐につままれた感じだった。
それに、彼の書いていることが本当であるならば、コンスタントに利益が出続けているように見えるのだが、そんなことってほんとに可能だろうか。
株式トレードって、ある意味、釣りに似ていて、うまく漁場にぶつかると笑いが止まらないほど儲かるけれども、いったん凪状態に入ると、竿がぴくりとも動かない状態が続く。じりじりしながら次の漁場を探す。そうしたリズムの繰り返しだと思うんだけどね。相場環境とは関係なく、確実に利益が出るような方法なんて本当にあるのだろうか。
ここ数日、HANABI氏の日記のページを眺めると、どうも化けの皮がはがれつつあるようだ。13万円で自分のトレード法を公開したDVDを売り出すという。はじめは100セット限定という話だった。だが、売れ行きが好評なので、さらに売り出すという。
本当に100セット売り切れたのか、あるいは100セット以上売れたのか、何の証拠もない。100セットとして1300万、もっと売れているのだとしたら、それだけでかなりの金額になるが、しかし、デイトレでコンスタントに月に1000万円単位で儲けている人が、何故、わざわざそんな方法で、さらにお金を作ろうとするのだろう。だいたい、デイトレに限らず、トレードにおいて、自分と同じ手法をする人が多いのは、利益を上げる上で望ましいことではない。
「デイトレードの手法を多くの個人投資家に知ってほしいため」だと彼は述べているが、彼のそうした善意を信じるには、DVD販売での1000万円を越える金額は巨額すぎる。
2ちゃんねるでは、彼についてのあれこれの疑惑を指摘するスレッドが凄い勢いで書き込みを集めている。どうも胡散臭いね〜。限りなく黒に近い灰色かな。っていうか、もう真っ黒だね。
2006年01月07日 「ぽんぽこのクール・トレーディング」より抜粋